人の構成要素

「それはその人が持っているから意味があるのであって、誰でもいいわけじゃないんだよ。」



昔から好きな人の好きな理由を言語化することにも、されることにも抵抗がありました。
それは言葉にできてしまうと、その要素を持っている誰しもが対象になってしまうようで、
自分である必要性が感じられなくからだったと思います。



「その人が持っているから意味がある。」
そんな当たり前のことをいつの日から忘れていたのかもしれません。



"かっこいいね。"
"すごいね。"



都会に住んでいると、人々はわかりやすく表出化するところばかりに人の目は行き、評価をする。
やはり思い返しても薄っぺらく投げかけられた言葉の方が多いだろう。



だけれど「その人が持っているから意味がある。」という言葉によって
何百人と出会ってきた数人だけは、
「あなただから」という枕詞を言わずに言ってくれていたのかもしれないなと気づき反省をする。

「人の構成要素」
金田謙太

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