心を真ん中にもどすこと

生きているだけで心がざわつくことがあります
人生は思うように進まないことが醍醐味と言ってしまえばそれまでだけども
そんな綺麗事だけではなかなか先に進めない日々もあるものです


心がざわつくということは何も悩みごとがある状態を指すわけではなく
時に、物事が上手く進みすぎているときに感じるかもしれないし
まだ悩むことも喜ぶことも始まっていないのにも関わらず感じることかもしれない


心がざわついているときは
心があるべき場所からいなくなってしまい
あるべき場所からずれていたり、落ちたり、外に行ったりします
いつもの場所にあるのに霧がかかっていて見えづらい状態も含まれるかもしれません


そういった意味で一つの感情なのかもしれないし
そうではないのかもしれない
何とも捉えることが難しい気持ちです
でもみんな知っていると思います


そんな心がざわついてしまったときは
心を真ん中に戻してあげる時間が必要です
そうするとほっと安心したり、力が湧いてきたりします


そうして僕たちはまた”真ん中”を歩き始めることができます


ところがやっかいなのが心を真ん中に戻すという方法は
必ずしも他の人と同じことをしても上手くいくわけではないですし


自分が前にやってみたことをもう一度やってみても
全然うまくいかなかったりもします


どうしてだろう。どうしてだろう。


うまくいかない状態に再び焦りを覚えてしまい
また心がざわつきはじめます


そんなときは
他人に助けを求めてもいいのかもしれません
自分の知らない知恵をもらえます


本に助けを求めてもいいのかもしれません
自分の知らない知識をもらえます


自然に助けを求めてもいいのかもしれません
自分の知らない心のゆとりをもらえます


時間に助けを求めてもいいのかもしれません
新しい気持ちの整理をもらえます


あとはつぶやいてみてもいいのかもしれません
「人間だなあ。」


心がざわついてしまうのは人間の特権な気がするからです
もちろんぼくは犬や猫、キリンやゾウとお話をしたことがないのでしっかりとはわかりませんが


それでも心が揺れ動いてしまう状態はすごくすごく人間らしいなと思うのです
だからざわついたときは少しだけ
お祝いをしてあげてもいいのかもしれないなと思います


いやいやざわついたときにそんな余裕はないかなあ


またぐるり、ぐるりと一周してしまいました
これもまた、すごく人間らしいことかもしれません

「心を真ん中にもどすこと」
金田謙太

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